Atelier Koti 〜音楽とデザインの記録〜

音楽制作 / デジタルアート / 星読み×IT 🎨「音(音楽)」「光(デザイン)」「風(anemoi)」が集まるアトリエ🌿

【Suno AI作曲】作詞とプロンプト 〜Key作品『AIR』神尾観鈴 インスパイア楽曲制作の裏側〜

🟢 はじめに

⚠️ 【ネタバレ注意】
この記事は『AIR』重大なネタバレ(物語の核心に迫る設定など)を含んでいます。

まだクリアしていない方や、これからご自身で「奇跡の結末」を見届けたい方は、ぜひ原作をクリアした後(またはアニメ視聴後)に、またここへ遊びに来てください。

ここから先は『AIR』のネタバレを含みます(クリックして開く)

Key作品『AIR』 神尾観鈴の物語から深い感動を受け、一人のファンとして非公式イメージソング(インスパイア楽曲)「1000年の祈り」をSuno AIで制作・公開しました。

今回は、「Suno AIで試しに曲を作ってみたい!」という方に向けて、この楽曲がどうやって生まれたのか、「作詞で工夫したこと」「曲調などをAIに指示するプロンプト」についてお話したいと思います。

AI作曲に興味がある方の参考になれば幸いです🙌


🗺️ Suno AIに物語を伝える「タグ」

Suno AIに歌詞を入力するとき、ただ文章を並べるよりも「ここはAメロだよ」「ここからサビだよ」とAIに教えてあげることで、曲の展開がイメージ通りになりやすいと言われています。

私は以下のようなタグ([ ]で囲んだ英語)を使って作詞しています。

[Verse](Aメロ)

冒険の始まりの村。

静かに状況を語り出します。

[Pre-Chorus](Bメロ)

サビへ向けた助走。

敵(試練)が迫り、感情のボルテージを高めていきます。

[Chorus](サビ)

ボス戦!

一番伝えたい「メインテーマ」「決意」を全力でぶつけます。

[Bridge](Cメロ)

ラスボス前のムービーシーン。

曲調をガラッと変えて、感動の展開を作ります。

このように物語のマップ(構成)を先に決めておくと、作詞がスムーズに進むと思います。


🎤 助詞1文字で変わる!作詞の隠しパラメーター

今回の作詞で一番こだわったのが、「助詞の1文字」の微調整です。

実はこの1文字を変えるだけで、Suno AIが歌うメロディのリズムや、言葉の持つ「エフェクト」が大きく変わると言われています。

🟦「1000年の空を」か、「1000年の空」か?

サビの歌い出しのフレーズです。

1000年の空 もう見上げない

見えない翼は ここに置いていく

最初は「1000年の空を」としていました。

🔸「1000年の空を」(8文字)の場合

「を」が入ることで、メロディが次の言葉へ流れるように繋がります。

🔸「1000年の空」(7文字)の場合

日本語で最も歌いやすい七五調のリズムにカチッとハマります。

音の余りがなく、スパッと力強く言い切る歌詞になります。

今回は、過去の悲しみと決別する主人公(神尾 観鈴)の「確固たる決意」をスパッと際立たせたかったため、「を」を抜いて「1000年の空 もう見上げない」にしてみました。


🟦「ここへ」か、「ここに」か?

見えない翼は ここに置いていく

見えない翼を手放すシーンのフレーズです。

🔸「ここ『へ』置いていく」

「へ(e)」口を開いて発音するため、音が柔らかく伸びて響くと言われています。

見えない翼をふわりと手放すような、優しいイメージです。

🔸「ここ『に』置いていく」

「に(ni)」口が横に引っ張られるため、音がハッキリと力強く耳に届くと言われています。

「この翼は、もう二度と使わない!」という強い意志を感じさせます。

ここも、自分の足で大地を踏みしめる現実感や強さを表現したかったため、「見えない翼は ここ【に】置いていく」を採用しました。

たった1文字の選択ですが、どんな風に歌ってほしいかを想像しながら選ぶのは、作詞の醍醐味だと感じています。


🟨 Suno AI「プロンプト」のレシピ

歌詞ができたら、いよいよSuno AIに曲をつけてもらう「プロンプト」の指示です。

Style of Musicの欄に入力する際、以下の2つを意識するとイメージ通りの曲が生まれやすくなると言われています。

1️⃣ 英語で、カンマ( , )区切りで入力する

2️⃣ テンポや声質、使ってほしい楽器を指定する

今回、同じ歌詞を使って「3つの異なるアレンジ」を作ってみました。

プロンプトを変えるだけで、異なる雰囲気の曲が生まれやすくなります。

🎻 ルート1:壮大なオーケストラバラード

神聖で壮大な歴史の重みを表現してみました。

epic orchestral pop, cinematic ballad, angelic female vocal, grand piano, dramatic strings, emotional, 1000 years, healing, climax (天使のような女性ボーカル、壮大なストリングス、映画のようなバラード)

🎸 ルート2:疾走感のあるサマーロック

呪縛からの「解放感」と「自分の足で歩き出す力強さ」を表現してみました。

dynamic visual novel song, acoustic summer start, crystal clear piano, clear female vocal, dramatic crescendo, uplifting chorus, orchestral pop rock, emotional catharsis (高揚するサビ、オーケストラ・ポップロック、感情の浄化・カタルシス)

🌻 ルート3:優しく温かいアコースティック

日常の温もりや、家族の絆といった「癒やし」を表現してみました。

acoustic pop ballad, warm female vocal, gentle piano, unplugged, emotional, intimate, nostalgic, peaceful, soft ending (温かみのある女性ボーカル、ノスタルジック、穏やかなエンディング)

Suno AIは、こちらの指示(プロンプト)に対して、想像を超える素晴らしいメロディで応えてくれます。

「ガチャ」を回すように、何度かテスト生成をして一番心に響くメロディを探す時間も、音楽プロデューサーを疑似体験できる楽しいひとときだと思います🎧

▼今回制作した楽曲はこちら👇

youtu.be

youtu.be

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※本楽曲は、Key作品『AIR』の登場人物・神尾観鈴の物語から深い感動を受け、一人のファンとして心からの感謝と敬意を込めて制作した非公式イメージソング(インスパイア楽曲)です。公式企業・団体様とは一切関係ありません。


🎨 サムネイル画像

本楽曲の別バージョン「大地に還る翼」のサムネイル画像は、呪縛から解き放たれ、「空(過去)」ではなく「大地(未来)」へ向かって歩き出す観鈴の姿にフォーカスした、カタルシスを感じさせる構図を意識して、以下のようなプロンプトの指示を出してみました。

黄色のワンピースを着た少女と男性の旅人が手をつなぎ、ビーチを前に歩いている、砂の上の足跡に強いフォーカス、風に舞う白い羽、前を見つめている、解放、夢の終わり、後ろからのシネマティックなショット

💡 工夫したポイント

anime illustration of a girl and a boy walking hand-in-hand along a sandy beach towards the sea, looking at the distant coastline.
→2人が前を向いて歩いていく決意を表現。

scattered white feathers, and the large footprints in the sand
→足跡(footprints)を強調し、舞い散る羽(scattered feathers)を描写することで、翼人の宿命を終えて人間として歩き出した瞬間を表現。

「大地に還る翼」サムネイル画像

「1000年の祈り」サムネイル画像

「飛べない翼が教えてくれた」サムネイル画像


🕊️ おわりに

「難しそう…」と思われがちなAI作曲ですが、頭の中にある情景や想いを言葉(プロンプトや歌詞)にして渡してあげるだけで、誰でも感動的な音楽を生み出すことができるのがSuno AIの面白いところだと思います。

AI作曲に興味がある方の参考になれば幸いです🙌


今回制作した3曲は、YouTubeおよび私のポートフォリオサイトで公開しています。

kenichikamoi.com

▼ Youtube(楽曲一覧)はこちら

www.youtube.com


【Suno AI作曲 初心者向け】シリーズまとめ

Suno AIを活用した音楽制作のノウハウをまとめた初心者向けシリーズです。

【こんな記事をまとめています】
🎹 基礎的なプロンプトの書き方とコツ
🎹 「Extend機能」などを使った自然な楽曲展開の作り方
🎹 インスパイア楽曲の制作裏側(試行錯誤の記録)

音楽の専門知識がなくても大丈夫です。 プログラムと対話するようにAIへ指示を出し、あなただけのメロディを奏でるヒントをお届けします。