
🟢 はじめに
⚠️ 【ネタバレ注意】
この記事は『クラナド』の重大なネタバレ(物語の核心に迫る設定など)を含んでいます。
まだクリアしていない方や、これからご自身で「奇跡の結末」を見届けたい方は、ぜひ原作をクリアした後(またはアニメ視聴後)に、またここへ遊びに来てください。
今回は、Suno AIを使って、私が愛してやまないKey作品『クラナド』の非公式イメージソング(インスパイア楽曲)を制作した際の「作詞で工夫したこと」や「プロンプト(指示出し)で工夫したこと」をお話したいと思います。
テーマは「長い旅(ループ)の果てに辿り着いた、町と家族の奇跡」。
設定が非常に重厚な作品ですが、Suno AIで感動的な楽曲に仕上げるための「言葉の選び方」や、AIを思い通りに歌わせるためのテクニックをまとめてみました。
AI作曲に興味がある方の参考になれば幸いです🙌
🧩 作詞の落とし穴と「抽象化」
壮大な作品をテーマにする時、一番やりがちな失敗が「すべての裏設定を歌詞に詰め込もうとして、説明文のようになってしまうこと」ではないでしょうか?
RPGの冒険に例えるなら、世界の複雑な歴史をダラダラと語るのではなく、「勇者がどんな景色を見て、誰のために光のカケラを集め、最後にどんな奇跡を起こしたのか?」という主人公の心の旅路(感情と情景)を描くのが作詞のポイントだと私は考えています。
💡 ダイレクトな言葉を「詩」に変換する
クラナド原作ファンなら絶対に外せない「あんぱん」や「だんご大家族」というキーワードがあると思いますが、これをそのままバラードに乗せると、少し日常的(童謡的)に響いてしまうリスクがあると考えました。
そこで、以下のように抽象化(メタファー)して曲に溶け込ませることにしました。
「だんご大家族」 ➡️ 「手と手をつなぐ 大きな輪」「まぁるい愛」
直接的な固有名詞(汐、朋也、幻想世界など)をあえて「名もなき少女」「ブリキの足音」とボカすことで、聴く人の想像力を掻き立てるような作詞を心掛けました。
🗺️ 曲の構成は「RPGのシナリオ」と同じ
Suno AIで曲を作る時は、時系列に沿って感情の起伏(構成)を作っていくのがおすすめです。
今回は以下のようなシナリオで組み立てました。
【Aメロ】プロローグと灰色の景色
出会いの坂道、色褪せた町。
RPGで言えば、まだ目的を持たない「冒険の始まり」です。
【Bメロ(Pre-Chorus)】チャージ(タメ)の期間
冷たい雪の世界で見つけた温もり。
「キセキ」という最強魔法をサビで放つために、あえてここでは願いや祈りに留めて、感情の「タメ」を作っています。
【サビ(Chorus)】奇跡の連鎖とカタルシス
集めた光でついに運命の扉を開く最大のクライマックス!
絶望的なバッドエンドを、プレイヤー自身の想いでトゥルーエンドへ導く最大の感動を表現しました。
【Cメロ(Bridge)】全滅からのコンティニュー
曲調が一度静かになる部分。
避けられなかった悲劇から、「何度ゲームオーバーになっても、絶対にセーブポイントから立ち上がって君を救う」という勇者の覚悟を描きました。
【ラストサビ〜アウトロ】真の結末と未来(エピローグ)
桜が舞い散る春。
「楽しいことは これから始まる…」と、エンディングロールのように静かに余韻を残して終わります🎬
🟨 Suno AIを操る実践テクニック(メタタグと文字数)
Suno AIは、歌詞の書き方やタグ(指示語)の入れ方で、展開を大きくコントロールできると言われています。
① 7〜9文字の法則
Suno AIは、行ごとの文字数が「7〜9文字前後」で綺麗に区切られていると、自然で美しいメロディを生成しやすくなると言われています。
AIが息継ぎ(ブレス)をしやすいように、スペースで細かく区切るのがコツです!
② メタタグで展開を操る
歌詞の前に以下のようなタグを入れると、曲の雰囲気がガラッと変わります。
[Chorus](一気に盛り上げる)
[Emotional Bridge](感情を振り絞るような切ない展開へ)
[Final Chorus](楽器の音数を増やして最大級の大団円へ!)
③ サビの最後をリフレイン(反復)する
サビの一番最後に、「まぁるい愛に包まれていく…」と同じフレーズを2回繰り返して書くと、AIがボーカルの感情をグッと込めてドラマチックに歌い上げてくれます!
🛡️ 曲調を決める「Style of Music」プロンプト
Suno AIの「Style of Music」は、英語で指示するのが鉄則です!
作りたい雰囲気に合わせて、今回の楽曲では以下のプロンプトを使ってみました。
J-pop, emotional anime OST ballad, touching piano, sweeping strings, dramatic build up, clear vocal
🔹温もりアコースティック風(優しくオーガニック)
acoustic pop ballad, warm acoustic guitar, gentle piano, organic sound, emotional storytelling
🔹シネマティック(映画のような超大作感)
cinematic orchestral pop, epic climax, emotional, beautiful melody, grand strings, J-pop
💡 ボーカル選びの面白さ
今回は、主人公の「不器用だけど真っ直ぐな優しさ」を表現するために、あえて soft male vocal(柔らかな男性ボーカル)を指定しました。
女性ボーカル( female vocal )にすると、すべてを包み込む「町=大きな家族」の視点になり、また違った感動が生まれます!
▼今回制作した楽曲はこちら👇
※本楽曲は、Key作品『CLANNAD』の登場人物・岡崎朋也の物語から深い感動を受け、一人のファンとして心からの感謝と敬意を込めて制作した非公式イメージソング(インスパイア楽曲)です。公式企業・団体様とは一切関係ありません。
🎤 おまけ:ボーカルが「かすれる」時の回避術
「メロディは神なのに、サビで声がかすれてしまった😭」
Suno AIで男性ボーカルに歌わせてみると、「不器用だけど真っ直ぐな優しさ」を重視するあまり、声がかすれたテイクになりがちでした。
そんな時は、以下の作戦でリベンジしてみてください。
🔹プロンプトを強化する
clear male vocal (透き通った声) や clean voice (クセのない声) という指示を追加して再生成します。
🔹Cover機能を使う
惜しい曲をベースにして、Suno AIの「Cover」機能でもう一度生成をかけます。
🔹(上級編)DTMツールを使う
外部の「ボーカルリムーバー」で声と伴奏を切り離し、別の音声合成ソフトに歌わせて合体させるという、クリエイター向けの裏技もあります。
🟦 番外編:サムネイル画像
本楽曲の別バージョン「陽だまりの軌跡」のサムネイルは、主人公(朋也)の「想い」が、家族を「まぁるい愛」で包み込む構図を意識して、以下のようなプロンプトの指示を出してみました。
💡 工夫したポイント
桜舞う坂道を表現。
Thousands of floating warm light orbs (light orbs) surround them, creating a large, soft, circular aura of light (representing "round love") that encompasses the entire family.
「まぁるい愛」に包まれている様子を表現。

































✍️ おわりに
壮大な物語のインスパイア楽曲制作は、まるで自分自身がもう一度その世界を冒険しているような、とても楽しくてエモーショナルな体験でした。
Suno AIは、あなたの頭の中にある「想い」や「情景」を、想像以上のクオリティで音楽にしてくれます。
皆さんもぜひ、好きな作品や自分の大切な思い出をテーマに、AIと一緒に音楽づくりの旅を楽しんでみてください!
AI作曲に興味がある方の参考になれば幸いです🙌
Suno AIを活用した音楽制作のノウハウをまとめた初心者向けシリーズです。
【こんな記事をまとめています】
🎹 基礎的なプロンプトの書き方とコツ
🎹 「Extend機能」などを使った自然な楽曲展開の作り方
🎹 インスパイア楽曲の制作裏側(試行錯誤の記録)
音楽の専門知識がなくても大丈夫です。 プログラムと対話するようにAIへ指示を出し、あなただけのメロディを奏でるヒントをお届けします。