
🟢 はじめに
⚠️ 【ネタバレ注意】
この記事は『anemoi』エタニクル編・アネモイ編の重大なネタバレ(物語の核心に迫る設定など)を含んでいます。
まだクリアしていない方や、これからご自身で「奇跡の結末」を見届けたい方は、ぜひエタニクル編・アネモイ編をクリアした後に、またここへ遊びに来てください。
速川麦、速川スピカと続いてきたインスパイア楽曲の制作裏話ですが、今回は彼らの最愛の娘である速川穂乃夏(ほのか)をテーマにしたインスパイア楽曲の制作裏話を綴っていきたいと思います。
🎧 完成した楽曲はこちら
麦の楽曲が「大地を泥臭く駆ける一途な愛」、スピカの楽曲が「天空からすべてを包み込む静かな慈愛」だとしたら、今回の穂乃夏の楽曲は、「未来へと芽吹く無垢な希望(光の種)」がテーマです。
3部作の完結編である楽曲に込めた想いと、Suno AIでの制作の裏側を振り返っていきたいと思います。
🌱 未来へ飛翔する「光の種」
穂乃夏の楽曲を制作するにあたり、これまでの2曲(70年の重みや、10万年の静寂)とは全く違う、
を全面に押し出そうと決めました。
『anemoi』の物語において、麦は自分の命(アルミアス)を分け与えてでも穂乃夏を生かし、スピカは時間の牢獄に囚われながらも彼女を見守り続けました。
二人とも、自分たちの過酷な運命を呪うのではなく、ただただ「穂乃夏の笑顔と未来」のために命を尽くしました。
だからこそ、穂乃夏の楽曲は、
と思いました。
真澄町のみんなに見送られて旅立つ希望。
父から教わった強さと、母から受け継いだ愛の温もり。
それらを両手に「ぎゅっと握って」、トコトコと元気よく歩き出すような温かいポップス。
宝箱を開けた瞬間に、キラキラとした光の粒が空へと舞い上がっていくような、明るくて温かい情景を目指しました。
📖 絵本を開く「オルゴール」
楽曲を作るにあたり、Suno AIには
を指示しました。
前回のスピカの楽曲では、果てしない時間を表現するために
を使いましたが、穂乃夏の楽曲では正反対のアプローチをとっています。
今回の楽曲に使ったキーワードは、
🔸鉄琴(glockenspiel)
🔸アップビート(upbeat pop)
です。
ようなイメージで楽器を選びました。
そこに、タンバリンやアコースティックギターの軽快なリズムを足すことで、
を表現しました。
🟨 みんなの笑顔と、両親の愛を胸に
それでは、実際に穂乃夏の足取りとともに進んでいく歌詞のストーリーを振り返ってみたいと思います。
🖋️ [Aメロ]:大好きな町への「いってきます!」
大好きな町 いってきますと
みんながくれた 笑顔の種を
ぎゅっと握って 歩き出すよ
麦の「孤独な闘い」や、スピカの「10万年の静寂」から一転し、穂乃夏の楽曲は、
ような軽やかで温かい情景からスタートします。
ここでは、
を描きました。
たくさんの人に愛されて育った穂乃夏が、町の人たちからもらった愛情を「笑顔の種」としてぎゅっと握りしめ、元気いっぱいに一歩を踏み出す様子を表現しました。
Suno AIには
と指示を出し、ニコニコと微笑みながら歌ってもらっています😊
🎵 [Bメロ]:強さと温もりを受け継いで
母が包んだ 愛の温もり
見えないけれど そばにいるよね
光の道を 駆け上がってく
トコトコと歩き出したAメロから、サビの大きな奇跡へと繋ぐBメロです。
ここでは、麦の「泥臭い強さ」と、スピカの「包み込む優しさ」を穂乃夏がしっかりと受け継いでいることを描きました。
徐々に速くなっていくスネアドラムを指定し、穂乃夏の足取りが次第に速くなっていくようなワクワクするスピード感を演出してみました。
✨ 母との奇跡の再会
楽曲はここから、土の中で大事に育てられた種が太陽に向かって一気に芽吹くようなクライマックスへと向かいます。
🌟 [サビ]:涙とともに咲いた笑顔
優しい風が 頬に触れたの
「ありがとう」って 声が聞こえて
涙とともに 笑顔が咲いた
私はまるで 光の種ね
人と風とが 出会う場所から
終わらない空 どこまでも行く
キラキラ光る 未来へ向けて
麦の「泥臭い自己犠牲」、スピカの「10万年の静寂と包み込む愛」。
そのすべてを受け取った穂乃夏が、母・スピカと一瞬だけ再会する奇跡のシーンです。
ここでは、母との奇跡の再会に際して、涙とともに「笑顔が咲いた」と表現しました。
父・麦、風となって見守る母・スピカ、真澄町のみんなからの愛をたっぷり受けて真っ直ぐに育った穂乃夏だからこその、力強い明るさを描きました。
スピカのサビが
だったのに対し、穂乃夏は青空いっぱいに光の粒が舞うような、
で、旅立ちを表現しています。
🎆 [ラストサビ]:両親への愛
ずっとずっと 愛しているよ
「ありがとう」って 何度も叫ぶ
風の向こうへ 届くようにと
[Cメロ]を経て迎えるラスサビでは、できるだけストレートな言葉を選びました。
を、風に向かって大声で叫ぶような情景を描いています。
麦の苦労も、スピカの孤独も、すべてはこの穂乃夏の純粋な愛と笑顔のためにあったのだと確信できる、この3部作で最もエモーショナルな瞬間を描きました。
☀️ [アウトロ]:元気いっぱいの旅立ち
終わらない空へ 飛んでゆく
振り返らずに まっすぐ進む
元気いっぱいの 「いってきます!」
ここは、人と風が 出会う場所
スピカの楽曲は、
で終わりました。
一方、穂乃夏の楽曲のアウトロは、
と、
で締めくくりました。
麦の曲もスピカの曲も、最後の一行は
という言葉で幕を閉じますが、穂乃夏の曲もこれを引き継ぐことで、
ように歌詞を紡いでみました。
✍️ おわりに
麦の「人と風が出会う場所」から始まり、スピカの「風の女神の子守歌」で深い慈愛が満ちて、今回の穂乃夏の「人と風が紡ぐ未来」へと物語がつながる構成を意識しながら言葉を紡いでみました。
麦とスピカが命を懸けて繋いだ愛という名のバトンは、穂乃夏という光の種によって、力強く未来へと運ばれていきました。
私個人の感想ですが、『anemoi』という作品は、『クラナド』や『サマポケ』といった過去のKey作品の感動を超える、特別な宝物になりました。
私が生きているうちに、『anemoi』という作品に出会えて本当によかったと思っています。
たくさんの感動の涙と、一生色褪せないほどの大きな感動を与えてくれたKeyの皆様には、ただただ心からの感謝しかありません😭
皆様の毎日にも、穂乃夏のような元気で明るい「光の種」が舞い降りますように。
ここまで長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。